【勝手に書評】人生は、運よりも実力よりも、「勘違いさせる力」で決まっている

林修先生はわりとロジカルで好きなのですが、
2018年、テレビ番組で紹介されて
なんとなく気にはなっていた、ふろむだ氏の著書
『人生は、運よりも実力よりも、「勘違いさせる力」で決まっている』
デザイン系の友人と飲んでいた際に薦められたので、
さっそく読んでみることに。
コピーライターという職業柄、本はそこそこ読むほうですが、
大事な部分だけ読み流す派なので「書評?をまとめよう」
と思わされるのも友人のレコメンド効果なのだろうなと、
改めて、クチコミや、信頼できる人の意見の重要さを感じつつ。
ハロー効果で、自分のブランドを高める“錯覚資産”

ひとことで本のポイントをまとめるとしたら
こういった感じでしょうか(私見アリ)。
ネタバレになるので、多くは語りませんが。
たとえば、東大卒だったり、大企業出身だったり、
◯◯◯賞を獲っていたり、本を書いていたり、
SNSのフォロワーが多かったり、企業の創業者だったりすると、
初対面の人でも、なんだかすごそうに思えてくる的な流れがハロー効果のいい側面。
“錯覚資産”は説明が難しいので、読んでいただくことをおすすめしつつ。
同じくらいの実力なら、知名度の高い人の勝ち
TVというマスメディアは、今後もなくなりはしないと思いますが、
YouTubeやTwitter、Instagramなど、さまざまなメディアが
ひろがってきた中で、例えば検索されやすくなるような
自分や商品のブランディングがこれから生き残るためには必要で。
メディアのほうから取材が来るような著名人でなければ、
自分から情報発信などをしていかないと、
埋もれていってしまうよという危機感が可視化されたのが個人的な感想。
“ハロー効果” 例えばコピーライターの場合
TVCMや新聞広告といったマス広告が全盛だった時代。
20世紀~21世紀初頭くらいは、TCC賞というコピーライターの賞を
獲るのが一番のハロー効果で(今もある程度、機能はしているとは思いますが)
20代~30代半ばくらいまでは自分も応募していて、
TCC新人賞ノミネート数回、TCC年鑑一般部門に掲載されたりもしましたが。
と、地味なハロー効果(錯覚資産)をSEO対策的にも書いてみつつ。
2009年にフリーになってからは、WEB系の仕事が増える一方で
グラフィック広告の仕事はシュリンクしていく時代の流れの中で、
そのレッドオーシャンで生き残っていくのは厳しいぞとリスクを感じて。
“錯覚資産” SEO✕HP✕コピーライター
一定レベル以上のコピーが書ける
+
HPコピー、WEBライティングも対応可能
+
SEOライティングも理解している
と、ポジショニングを少しズラすだけでも、
個人でHPを創っているコピーライターが少ない
コピーが書けて、SEOライティングもできる人が少ない
という点でマーケティング的に言えば、差別化・価値化
ふろむだ氏的にいえば、一つの“錯覚資産”になるのではないか。
と勝手に考察をしつつ。勝手に、自分ブランディングにつなげてみる。
時代背景的にベタに考えれば、アプリ専門のコピーライター、
AIに強いコピーライター、プログラミングができるコピーライター、
医療に強いコピーライターみたいなポジショニングもニーズはあるのでしょうね。
そういったキーワードに絡めて、専門性を高めていって、
SEO的に上位表示されるような、業界的に第一人者とされるような。
ある意味での“錯覚資産”を今後、
どうプランニングして、ブランディングしていくべきか。
考えていく発端になったという意味では素晴らしい著書でした。
コピーライター事務所「ナベドコロ」
渡辺さとし
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