コピーライター×宅建士 不動産の仲介手数料について
- 渡辺さとし
- 3月20日
- 読了時間: 4分

住宅購入を考える中で宅建士の資格を取った当初の動機として、
「一般に公開されていない情報を先行して見ることができる」
「自分で購入すれば、不動産の手数料がかからないだろう?」
というような不動産の素人ならではの考えもあったのではありますが。
宅建士の資格を取っても、不動産屋として開業しないと
不動産流通標準情報システム「レインズ」は閲覧できない。
そして、開業するのには、なんだかんだで100万円くらいかかる。
ということで、当初の目的は果たせず、まずは不動産屋に
就職しないと実務経験もないので、そんなに役立たない資格だなと。
思いながらも、不動産の仲介手数料に関しては役立った知識もありました。
仲介手数料の上限 売買価格×3%+6万円

売買価格が200万円以下の部分:売買価格×5%以内
売買価格が200万円を超えて400万円以下の部分:売買価格×4%以内
売買価格が400万円を超える部分:売買価格×3%以内+6万円
計算式は細かいので割愛している部分もありますが、
一般的に住宅を購入する場合は400万円超にはなりますので、
例えば、1000万円の住宅としたら、手数料は36万円+消費税
例えば、2000万円の住宅としたら、手数料は66万円+消費税
例えば、3000万円の住宅としたら、手数料は96万円+消費税
土地には消費税はかからないけれど、住宅には消費税がかかる。
ということで、手数料と消費税だけでもけっこうな金額でございます。
(他にも不動産取得税、登録免許税、固定資産税と税金の山ですが)
基本的には不動産屋さんは上限の「売買価格×3%+6万円」で
見積を投げてくるものではあるかと思います。
今回は、「あくまで上限」という豆知識があると少し役立つというお話。
早期に、現金購入で仲介手数料を割引
売れ残っている物件の場合は、物件自体の価格交渉もできますが、
私の場合は「駅から徒歩圏内の住宅物件はあまり出てこない」という
前提条件もあり、できるだけ早く物件を抑えておきたいニーズがありました。
(自分が欲しいと思うと、他の人も欲しいではないと思ってしまうもので?)
都会に比べると、地方の中古リノベ物件はそこまで高額ではないので、
コツコツ貯めた自己資金と、親族ローン(金利1%という契約ですが)で
どうにか、現金購入できそうだなという算段もついたものでして。
「早期に現金購入しますので、仲介手数料は減額交渉できませんか」
と、不動産屋さんにオファーを出したところ、
「上長に相談したところ、今月中に現金購入でご契約いただければ減額可能です」
と、快諾?いただきまして、引っ越し代くらいは減額していただけたわけではありました。
不動産屋さん(宅建士)目線で考えますと、
早期に契約できれば営業費や広告費を抑えることができる。
また、ローン審査で落ちる顧客も実は多いので、
現金購入であればそうしたリスクを下げられる。
といったメリットもあるので、意外とうまくいく交渉ではないかと思います。
住宅ローンを組む場合でも、確実に組めるような方でしたら問題ないかもしれません。
住宅購入をする際には、当然の知識と言われればそこまでですが、
宅建士の資格を取る勉強をして、実際に役立った知識ではありました。
一般媒介、専任媒介、専属専任媒介

新築マンションや建売住宅のように、売主が直で販売している場合は
仲介手数料がかからないというメリットはありますが、中古の場合は
基本的に仲介手数料はかかるものではありまして。
その時に交渉材料になるのが、複数の不動産屋さんが取り扱える
「一般媒介」の物件。不動産の検索サイトで同じ物件なのに、
複数の情報が出ていたりするようなケースはほぼ一般媒介です。
複数の不動産会社と契約できるので、仲介手数料が安い不動産屋さんと
契約することで、物件購入のコストを下げることは可能かと思います。
一方で、専任媒介、専属専任媒介は、1社の不動産屋さんしか
取り扱えませんので、その点は注意が必要ではあります。
私の住宅購入の場合は、専属専任媒介でしたので、選択の余地無しでした。
わりと条件の良い物件は専任媒介・専属専任媒介であったりしがちではありますが。
そんなわけで、なんとなく、住宅購入の振り返り的なブログではありました。
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