コピーライターのトリセツvol.1 コンセプトワーク編
「コピーライター」とは、
おもしろいキャッチコピーを書く人。
というイメージを持たれることもありますが。
(※大喜利のように、“ワタシにコピーつけて”
とほぼ初対面の人に言われて、困ったこともありましたが。)
フリーランスになってからは、
ディレクター的に動くこともある中で。
すべてはコンセプトワークから
広告代理店さんの制作チームの一員として動く場合
「誰に何を伝えるか」というコンセプトワークの部分は
すでにできていることが多いので、コピーワークに専念。
直接、お話しさせていただける場合には、
経営者の方や、担当者の方の課題点や目標等を
ヒアリングさせていただいて。
「誰に何を伝えるか」を考えながら、
コンセプトコピーを開発させていただきます。
伝わる広告に重要なコンセプトコピー
誰もが知っているような大企業やメジャーなサービスの場合は、
人気の芸能人を使って、おもしろいことをやるのも効果的ですが。
はじめて知る人や、検索した人に対して、
「何を伝えるか、何を知ってほしいのか」
という部分を決めなければ、
広告もHPも目的には到達できません。
このコンセプトコピーを考えられるかどうかが、
プロのコピーライターの条件の一つなのだと思います。
(個人的な見解ではありますが)
あなたと、コンビニ。ファミリーマート
昔の“「あしたのもと 味の素”も好きでしたが、
有名なコンセプトコピー(企業スローガン)の
例をあげると、“あなたと、コンビニ。ファミリーマート”
届けたいメッセージをひとことで伝える
コンセプトコピー(スローガン)は、
あるのと、ないのでは、コミュニケーションスピードが違います。
全国規模のTVCMを打てるような企業以外は、
HPやパンフレット、名刺などをはじめ、
一つのブランドメッセージとして活用することも、
ブランドイメージを統一していく意味でもポイントになるのでは。
ナベドコロ事例1 NPO法人シュアール
以前、関わらせていただたNPO法人シュアールの
コンセプトコピー(スローガン)
“テクノロジーで、手話をレギュラーに”
タブレット通話等を用いることで、
遠隔地でも手話通訳ができる「モバイルサイン」
などをはじめ、手話で生きる人を応援する事業を
ひとことで表現するコピーです。
ナベドコロ事例2 サニースクール
2016年春。神奈川県海老名の三川公園に誕生した「サニースクール」
広々とした公園でスポーツをしたり、屋内で宿題を見てもらったり。
学校以外の居場所を、こどもたちにつくってあげたい。
という想いをお聞きして、考えたコンセプトコピー
“太陽の下で、のびのび学ぶ。 ”
たくさんの子ども達が集まってくれたそうで、
仕事を通して、いい場やいい時間ををつくれるのはいい職業だなと。
人と未来と向き合うコピー
若い頃は、「おもしろいコピーを書きたい」と思っていましたが。
フリーランス(自営業)になって、
経営者の方とお話させていただくこと増えて。
依頼してくださる方にも、広告(コピー)を見た人にも、
プラスになっていくワークが理想だと思うようになりました。
〈三方良しの精神?〉
誰かを蹴落とすようなコンペはあまりやりたくないし。
時間も予算もなくて、手を抜くような仕事はしたくない
と思い始めたコピーライター15年目。
そういうわけで、また次回。