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40歳にして、惑いはじめる。



40代を迎えて、気になるのが孔子『論語』

「子曰く、吾(わ)れ十有五にして学に志ざす。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳従う。七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず」

という人も多いのではないでしょうか。

いわゆる、「不惑」。

人生100年時代といわれる現代日本ですと、

定年70歳説も流れてきた今、世代のギャップはある気もしますが。

「あと20年!」と思っていたら、「あと30年!?」

フリーランスの場合は、「仕事がなくなったら定年」。

というルールですので、安定した会社員の方とは違うのですが。

10年の違いは、ライフデザインを行う上でも大きく違ってくるなと。

70歳まで、フリーランスのコピーライター(やデザイナー)として

活躍できる人なんて、メジャーな人や得意分野のある人だけだろうし。

ということで、景気の良い今は(とりあえず2020年まで?)

フリーランスとして、東京(千葉)で活動しつつ、

次の展開を考えていかないといけないと惑う、今日この頃ではあります。

フリーランス、40歳の壁

――自由業者は、どうして40歳から仕事が減るのか?


そこで、友人に薦められていた本を読んでみたわけですが。

→担当者が自分より若くなるので、仕事を頼まれにくくなる。

→同じ仕事に飽きてきて、モチベーションが保ちにくくなる。

→若手に比べてギャラが高いので、安めの仕事が来なくなる。

まとめると、原因はそんな感じで。

後は著名なフリーランスの人の実態を取材し、描くという内容。

ナベドコロ、ほんのりと右肩上がり

個人的には、リーマンショック付近30歳で独立したので、

ちょうど日本の景気回復と共に、売上もゆるやかな右肩上がり傾向で。

(とはいっても、年収何千万円という世界ではありませんが)

息子が生まれてからは、皆さんが応援してくださる面もあり、

一案件数十万円レベルの仕事はいただけるようになってきてはいて。

今のところ、「フリーランス、40歳の壁」は感じていませんが。

逆に、一案件数万円くらいの仕事はリソース的に

受けにくくなってはいるという面はなるのかなと。

そこで、過去を振り返りつつも、なんとなく考えてみたことを。

広告のコピーしか書けないコピーライター絶滅(していく)説

そういえば、20代の頃、親にお金を借り、

宣伝会議のコピーライター養成講座に通って、

(若手にはけっこうボッタクリ価格)

「広告のキャッチコピーを書く」的な大喜利作業を

していた頃(21世紀初頭)は、まだコピーライターに憧れている人はわりといて。

ジョジョにマス広告が衰退して、WEBやスマホが強くなって来ていく中で、

今「コピーライターになりたい」という若者は少ないだろうな。と思いつつ。

かつては自分も憧れていた東京コピーライターズクラブ(TCC)も、

マス広告が斜陽になってからは、メジャーな広告代理店(関係者&出身者)が、

メジャーな広告代理店(関係者&出身者)に賞をあげる系の組織になった説もあり。

受験や就職、出世競争もそうですが、

若いうちは山の頂上を目指して努力すればいいものだけれど。

ちょっと距離をとって俯瞰してみると、

「この山って、思ったより小さくない?」

「その山、もう時代に取り残されてない?」

「その前に山に登ってどうするの?」

と考え出すのが、30代後半から40代くらいなのではないかと。勝手に推察。

あと20~30年、サバイバルするために


〈諏訪湖 新作花火大会〉

息子が大学を出るくらいまでは、ちゃんと責任を持って働かないと。

と、思わせてくれるのが新たな生命力のすごいところで。

圧倒的に会社勤めが体質に合わないので、

フリーランスまたはチームとして生き抜いていくためにどうすべきか。

惑う。考える。40代序盤。

→競争が少なく、人がやっていない分野を開拓する。

→コピーライターとして、特化した専門分野をつくる。

人に聞いたり、本を読んだりすると、

職人系のサバイバル術はだいたいこのあたりに集約されるわけで。

あとは、糸井重里さんのほぼ日のように、

→WEBメディアをつくる、合わせてメーカーになる

というのが、先駆者の方向性。※個人では難しそうですが。

→メーカーや、地域の広報ブレーンになる

が、個人的にはやりたい仕事ではあるかなとは感じながら。

2020年までは景気がいいだろうと信じて、

まずは眼の前の仕事に取り組みつつ。

行く末を考えていこうかと思います。

悩めるというのは、選択肢があるということだから、

そんなに悪くない現状ではあるのかもしれません。

大人になると誰も答えを教えてくれないから、

より惑うものなのではないかというのが一つの結論で。

コピーライター 渡辺さとしの戯言でした。


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